
弥生美術館で6/28まで開催している「日本の妖美 橘小夢展」に行ってきました。
以前から当美術館で催される展覧会でちょくちょく拝見できたのですが(以前の魔性の女挿絵展等)この方一人でのいわば「個展」は初めてだったので、非常に楽しみでした。
いや~、期待以上の素晴らしさでしたね!この方の持ち味である滴るような妖美凄愴さはもちろん、今回初公開された作品の一つである「山の神」は、たしかに小夢氏の絵でありながら、穏やかで大らかな慈悲深い山の神様が描かれていて、氏の画風の広さが伺える一品でした。
比較的多く残されているペン画による挿絵も、かのビアズリーを彷彿させる美しさで、改めて氏の絵に魅了されっぱなしでした。こんな素晴らしい作品群を、他の大きな美術館の半分程度の入館料で堪能することができるのですから、ありがたい話です。
同時開催の「竹久夢二 詩と絵のおくりもの」「高畠華宵展 テーマ:女学生」も秀逸なので、興味のある方は足を運ばれてはいかがでしょうか。